食欲の秋になると食欲が増すのはなぜ?食欲の秋の由来やセロトニンとの関係は?
食欲の秋になると、なぜ食欲が増すのかですが、実はこれにはさまざまな諸説があるのをご存じですか?

この記事では、そんな食欲の秋に、どうして食欲が増すのかについて詳しく調べて解説しています。諸説の中には意外な物もあったりするので興味をそそります。

ぜひ最後までご覧になって食欲の秋の由来に迫ってみて下さい。

食欲の秋の由来とは?

食欲の秋になぜ食欲が増すのか?食欲の秋とは、秋が最も食欲がわく季節であるという意味との言葉ですが、秋には旬の食材が豊富にあり、美味しいものを食べる機会が増えるからです。

食欲の秋の由来については複数の説がありますが、どれも一概に正しいとは言えません。しかし、秋の特徴や人間の生理的な変化を考えれば納得できるような理由もあります。

以下は、食欲の秋に食欲が増すと考えられる理由です。

セロトニンの分泌が減るためという説

セロトニンは、満腹感をもたらす神経伝達物質であり、日照時間の減少に伴い分泌量が低下します。その結果、炭水化物などの摂取を欲するようになります。

秋になると日照時間が減少するので、セロトニンの分泌量も低下してしまいます。セロトニンは、摂食中枢を抑制して食欲を抑え、満腹中枢を刺激して過食を防ぐ働きがあります。

セロトニンの分泌が減ると、空腹によるストレスへの抵抗力が低下し、ドーパミンによる食欲が制御を失い増加する可能性もあります。食欲の秋において、セロトニンが食欲が増す原因とされるのはこのためです。

「天高く馬肥ゆる秋」が起源となった説

「天高く馬肥ゆる秋」という言葉、秋の季節には空が澄んで高く広がり、馬たちは食欲を増して肥えるという意味です。この言葉は、中国の詩人・杜審言(としんげん)の詩「漢書」にある一節「雲浄くして妖星落ち、秋高くして塞馬肥ゆ」という部分に由来しています。

「塞馬」とは、北方の騎馬民族・匈奴(きょうど)の馬のことで、秋になると頑強に成長し太ってくるため、敵が攻め込んでくる可能性に備える必要があることを意味していました。匈奴が滅びた後は、この言葉は秋の快適な気候を指す表現として用いられるようにもなります。

この馬たちの食欲が増すとの意味から、食欲の秋の由来になったと言われています。

秋は農作物の収穫時期からの説

秋には、栄養がたっぷりで風味豊かな食材が豊作します。秋に収穫される食材には、米や果物、きのこ、魚などがあります。実野菜の代表的な品種には、ソラマメやサヤエンドウがあります。葉野菜では、ホウレンソウやコマツナ、ハクサイなどが人気です。根野菜には、ダイコンやカブ、ニンニク、タマネギなどがあります。

秋の美味しさを象徴する果物には、ぶどう、梨、柿などが挙げられます。ぶどうは多くの品種があり、色や味、大きさもさまざまです。梨はサクサクとした食感とさわやかな甘さが特徴です。柿は渋柿と甘柿に分けられ、渋柿は干し柿として楽しむこともできます。

食欲の秋に食欲が増すのは、秋にはおいしい食べ物が多いのも由来でしょう。

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夏バテから体調が回復するためという説

夏は暑さによって食欲が低下しますが、秋になると涼しさが訪れることによって食欲が回復します。夏バテは、暑さや発汗による水分やミネラルの損失、疲労やストレスなどによって引き起こされる体調不良です。夏バテになると、食欲不振や倦怠感、だるさ、頭痛などの症状が現れます。

秋になると気温が下がり、体温の調節が容易になります。また、食材の種類も豊富になります。これらの要素が、夏バテから回復し、食欲が増すことから食欲の秋と呼ばれる理由の一つと考えられます。

冬に備えて栄養を蓄える説

冬に備えて栄養を蓄える生物は数多く存在します。例えば、海洋生物の中には、厚い脂肪を皮下に蓄え、体温を維持する方法を採用しているものがあります。陸上の動物の多くは、体毛を伸ばして空気を捕らえ、体温を逃がさないような工夫をしています。

同様に、ホッキョクグマのような生物は、体毛や皮膚の色や形を工夫し、太陽光の熱を吸収したり反射したりします。そして、ヘビやカエルなどの変温動物は、冬に凍結から体を守る特殊な能力を持ち、土壌や水の中に潜って冬を越すのです。

このように厳しい冬に備えて秋に栄養を蓄えるといった本能的な行動が、人間にも残っていると考えられ、秋に食欲が増す理由のひとつと言われています。

気温が低下して基礎代謝が上がるためという説

基本エネルギー消費量である基礎代謝は、生命活動を維持するために必要な最小限のエネルギーです。気温が低下すると、体内で熱を発生させて体温を維持する必要があり、そのために基礎代謝が高まります。体温が1度下がると、1日の基礎代謝は約12~13%減少すると言われています。言い換えれば、体温を保つために基礎代謝が増加することで、気温が低い場合は1日の基礎代謝が12~13%増えるということです。

基礎代謝が高まると、それだけ多くのエネルギーを消費するため、それを補うためにお腹がすくこともあります。これが食欲の秋に食欲が増す一因でもあるのでしょう。

まとめ

食欲の秋になると、なぜ食欲が増すのかについて、さまざまな由来を紹介してきました。単純に秋は美味しい物が多いので食欲が増すとか、セロトニンの分泌が減るや、基礎代謝が上がるなどの体調的なものなど、いろいろな食欲の秋の由来があります。

動物が備えている本能的な行動が、人間にも残っているなど面白い説もありますが、やはり夏の暑さにより、あまり食欲がなかったのが、秋になり涼しくなることで食欲が増すといった説がしっくりくるのではないでしょうか。

食欲の秋には、栗ご飯やサンマ、ぶどうにサツマイモなど美味しい物が沢山あります。これらを想像しただけでも食欲が増すのがわかります。食欲の秋には美味しい物を食べて過ごすのがいでしょう。
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