管理人は日頃からネットで調べたウンチクを語っているので、小学生の甥っ子は目をキラキラさせて答えを待っています。
マズイ・・・意味なんてサッパリ分からない・・・仕方ないので苦し紛れに「鏡餅のパックを開けるからや」とだけ答えてその場から立ち去り(逃げ)ました。
今度甥っ子に会ったときにしれっと答えられるように、鏡開きの意味を簡単に説明できるように調べることにします。
あなたも子供に聞かれて困らないように、鏡開きの意味について管理人と一緒にみていきましょう。
鏡開きの意味は?
鏡開きは、お正月に神様にお供えしていた鏡餅を下げて食べる風習です。簡単に説明するなら上記のような感じでいいと思いますが、鏡餅は神様の拠り所と言われており、一年間の無病息災を願って神様の宿る鏡餅を食べてその力を授けてもらい、仕事初めとする意味があります。
もともとは鏡開きは、お正月が終わってからの「仕事始め」の日とされていたんです。
- 武家 具足開き(ぐそくびらき)
- 商家 蔵開き(くらびらき)
- 農家 鍬初め(くわはじめ)
どうして鏡開きと言うのか?
お餅を包丁などの刃物を使って切るのは切腹をイメージさせるので、武家では切腹などご法度なので、木槌を使ったり手で割るようにしていました。ですが、割るという言葉も縁起が良くないので、開くという言葉が使われるようになったのです。ウナギの開き方も関西は腹開きですが、関東では背開きのように武家では「切腹」をイメージするような行為はかなり縁起が悪いことのようですね。
今で言うなら受験生に「落ちる」とか「転ぶ」や「すべる」なんて言葉を使ったらダメってぐらい、当時の武家では縁起の悪い言葉に神経質だったんでしょうね。
鏡開きはいつするの?
鏡開きの意味は分かりましたが、いつするのか?一般的には1月11日に行ないます。
これは1月7日までが松の内となるので、正月が開けるのは松の内が終わってからと考えて11日に行なわれます。ですが地域によっては15日や20日に行なわれるところもあり、関西は15日に行なわれることが多く、京都では1月4日に行なわれます。
実は、もともと松の内は1月15日までだったので、本来は1月20日に鏡開きが行なわれていました。
しかし第3代将軍である徳川家光が4月20日に亡くなったことで、20日は「月命日」となるのでこの日を避けて1月11日に行なわれるようになったのです。これにともない15日までだった松の内も7日までに変更されました。
ですが、ウナギでも分かるように徳川幕府の影響が強くない関西の地域では、松の内が終わる15日に鏡開きを行なっていた地域が多く、今でも15日に鏡開きを行なうところが多いです。
もしも徳川の将軍の誰かが1日に亡くなっていたら、元旦とかどうなっていたんでしょうね?今では考えられない権力と影響力にちょっと驚きです。
さいごに
今ではすっかりパックの切り餅が入ったプラスチックの鏡餅があたりまえになりましたが、管理人が子供の頃はどこでも生の鏡餅でした。あれってだんだんとカビが生えてくるのですが、子供心に「こんなカチカチでカビの生えた餅が食べれるのか?」なんて不安になったりしたもんです。
管理人が住んでるのは関西なので、鏡餅は割らずに出刃包丁で切っていたような記憶があります。まあご先祖が武家ってわけでもないので祖父も親も気にしてないのでしょうw
切った餅はゆでて柔らかくしてから砂糖ときな粉をつけて「安倍川餅」っぽくして食べてたのですが、めちゃくちゃ美味しかったです。
鏡開きの意味を調べてみて、昔は不便だけど風情があった良かったなと懐かしく思い出しました。
管理人みたいに鏡開きの意味を簡単に「鏡餅のパックを開ける日」なんて教えないで、子供にはちゃんとした意味を教えてあげて下さいね。